弘法大師のお言葉
物を観てその人を想う
(高野雑筆集)
先日、親族の一周忌法要を終えました。
思い返せば、入院や看病をした時期には、
ちょうど桜が満開でした。
退院したら、また来年花見をしよう、温泉にも行こうと話しておりましたが、それは叶わず、儚くも桜の花とともに散ってしまいました。
「散る桜 残る桜も 散る桜 」 というお言葉がありますように誰しもいつかは死を迎えます。
その限りある命を見つめることで、生に対しての意識が変わり、自らの人生の中で何を成し遂げたいか、どんな想いを残したいか、日々の歩みも変わっていくのではないでしょうか。
そしてその生き様は、肉体が滅びても周囲に刻まれていくと思うわけです。
故人に対しての想いは、人それぞれですが、
遺品を見たり、一緒に訪れた場所やまた当時咲いていた季節の花や匂いが大切な故人を思い出させます。
合掌
西船橋 真言宗 石動山 明王院