令和四年 新春のご挨拶

令和4年を迎えました。

旧年中は、お世話になりました。

本年も宜しくお願い申し上げます。

今年は寅年ですね。虎は毘沙門天の使いとされております。

お祀りしている寺院は多くありますが、奈良の信貴山 朝護孫子寺や京都の鞍馬寺や毘沙門堂等が有名です。

今回の除夜の鐘つき会も中止でしたが、令和3年から令和4年に跨ぎまして、住職が本堂に於いて本尊法を修し、御仏に1年の感謝と

新たな年が、多くの皆様にとって素晴らしい1年となります事を祈念申し上げました。

また護国三部経の一つであります「仁王経」を元日から読誦して

微力ながら国家の安寧と皆さまの心の平安を祈願させて頂きました。

昨年も新型コロナウイルス感染の再拡大があり、本当に大変な1年でありました。

しかし、ワクチンの普及や経口薬の開発が進み、新たなオミクロン株への不安は拭えませんが、取り巻く状況は以前よりも少しずつ改善されて来ているのではないかと思います。

弘法大師のお言葉に

「重陰昏蔽して日輪隠没すれどもまた壊滅するに非ず

猛風雲を吹いて日光顕照らすれどもまた始めて生ずるに非ざるが

如く 仏心の日も亦また是くの如し 」

という聖語があります。

*暗雲が垂れ込めば太陽は遮られるけれども、太陽は無くなったわけではなく、風が吹けば雲は去り、陽が射す。

再び太陽が照らすけれども、新たに太陽が生まれたわけでは無い。仏の光もこれと同じで常に照らして下さっている。

という意味だそうです。

大日如来の功徳は、除暗遍明といいまして、

大日如来の智慧の光は、昼夜を問わず、日向日陰を作らずに遍く行き届いて、闇を除き、明らかに照らして下さる。

またその光は、光無消滅といい、生じたり滅したりする事無く、常に輝いています。それは慈しみの徳の現れでいつまでも見守って下さっています。

一日も早く 社会を覆っている不安という厚く大きな雲が、善き風により吹き飛んで、皆さまの心に光明が差し込み、そして御仏のご加護とお導きによりまして、佳き1年になります事を心より祈念申し上げます。

合掌

 

西船橋 石動山 真言宗 明王院