手水舎進捗状況4

一文字の銅板屋根を葺いていきます。瓦の屋根も力強く重厚感があってとても素敵ですが、今回は耐震性を考慮し、およそ土瓦の十分の一の重さで軽く丈夫な銅板屋根を選択致しました。

一説には我が国において屋根に銅板が使用されたのは、奈良時代西大寺創建まで遡れるそうです。奈良西大寺は称徳天皇の鎮護国家の勅願によって創建され、また南都七大寺の寺格を有する由緒ある大寺院です。その伽藍に銅による屋根葺きがされた記録が残っているようですが、一般的には江戸時代に多く用いられるようになったそうです。

最初はピカピカと光っていますが、すぐに色は落ち着きそのうち黒褐色になって、さらに年月が経つと緑青に変色して、とても趣きが出てまいります。

船橋市 真言宗 石動山 明王院

前の記事

手水舎進捗状況3

次の記事

いつかは春が訪れる